お金ってなんだ
お金はたくさん欲しいとは思うものの基本的に、お金って何だとは考えることがあまりないなとは感じませんか?
もしかしたらそれを突き詰めて考えることで、お金に対する考え方が変わることがあるかもしれません。私がそうであったように。
少し歴史を見てみることも面白いです。金本位制の終焉です。本来お金は金に裏付けられた貨幣価値があったわけです。1971年ニクソン大統領が金本位制を廃止することを発表したわけです。(詳細は割愛)
何が言いたいかと申しますと、金の裏付けなしにいくらでも紙幣を刷ることができるようになったということです。そうです無尽蔵にお金が作れるようになったのです。
では、我々もお金を作りましょう。
オプションで。
聖杯はあるのか
資産運用を始めるときに株式から入る方は非常に多いでしょう。そして誰でもが探し続けるもしくは、追い求めるものは聖杯。いわゆるキリストの血を受けた杯のことであり、良くトレードの世界では必ず利益を出す手法的な意味で使われることが多いです。
結論から言ってしまえば、30年探したけどなかった。いやまだ見つかっていない(笑)
しかしながら少しづつそれに近づけることができるであろう光が見えてきた。それがオプションだ。プロとしてディーリングルームにいたときは、1日中席を外せないことが当たり前でした。はじめは眼精疲労から首が痛くなったり、あとは本当に血の気が引くということも何度も経験します。歯を食いしばりすぎて歯が欠けた先輩もいました。
会社の金であるにも関わらずです。それを緩和してくれるのがオプションなのです。
エビデンスを求めて!
ある意味ホームグランドは日本株式市場である自分が結局はオプションへとたどり着いたのは、長年 お客様の資金であれ 自己売買部門であれ市場に向かっているうちに常に疑問を持っていたことに他なりません。というのはどのような有名なアナリストでもテクニカルアナリストでも全くと言って良いほどあてにならなかったこと。実際にポジションを取ってない人が何の責任もなく発言することに、一般投資家も振り回されすぎていました。様々な書籍を読み、テクニカル分析の勉強をしてもまずは、効率よく勝つことは至難の業でしょう。何やらショックといわれるような暴落局面があるたびにヘッジの重要性を感じ、まずは株式のショートというところから入りました。
現物を持ったまま株式を空売りするといういわゆるつなぎ売りという作戦です。一定の下げに対する抑止力にはなるものの、攻めの作戦ではなくそれが利益につながっていくという戦略にはなりません。
先物オプション市場(日本における)は昨年30周年を迎えたところで、思ったより若い市場であると言えます。‵89年に日経平均が最高値38,915円をつけたころは、先物オプションの知識のあるものは日系証券会社にはあまりおらず、日本市場でありながら外資系証券会社の独り舞台だったと思います。国内に先物オプションに関する書籍もほぼ皆無で、あることはあるのですが学術的な書籍感のあるものばかりでした。’90年あたりにはやっと裁定取引の概念がわかりはじめて来てはいましたが、その奥深さからは程遠いところにあったといえます。